久しぶりの西部支部独自イベントを開催いたします。西部支部に関係する内容のご講演を3人の講師の方々にお願いいたしました。併せて、それぞれのご講演の写真パネルを展示いたしますので、皆様ぜひおいでください。
講演1 12月19日(木) 13:30~15:00
「古銀塩乾板の復元(旧官営製鐵所・八幡)についての報告」
日本写真学会写真文化財(古写真)研究会主査、日本写真学会幹事 岩本 康平 氏
コピー機器などなかった時代には写真は大事な保管記録の最先端装置でした。日本にとって重要な記録、文化資料である乾板調査(2009 年~2011 年)とデータ復元プロジェクトについて報告いたします。100 年以上前の現在のデジタルに引けを取らない解像力、世界遺産登録の決め手の一つとなった様々なメタデータについてもご紹介します。
講演2 12月20日(金) 13:30~15:00
「壁画撮影を深化する ~高精細はあたりまえ キトラ・高松塚からの進歩~」
奈良文化財研究所 中村 一郎 氏
古墳壁画や仏教壁画においては旧来よりガラス乾板・現代に至ってもデジタル撮影、いずれも高精細をもとめて多分割の撮影が実施されてきた。当職では分割撮影写真の画像をさらに深化させ2003年キトラ古墳・2006年高松塚古墳ではフォトマップという高精細オルソ画像に踏み込み、さらに進んだ手法で情報を引き出す技術の成果を紹介します。
講演3 12月21日(土) 13:30~15:00
「大判写真を高精細度に読み取ることで見えてくる、明治初期の鉄道施設」
鉄道史資料保存会 鉄道史料編集長・京都大学鉄道研究会会員(OB) 西城 浩志 氏
鉄道は施設・車両・運輸が一体の有機的組織であるが、学問的には『鉄道史』は経済史であり、技術史は鉄道趣味の一分野、地方鉄道史は郷土史、とみなされてきた。しかし、史料捜猟の深化により技術史は新局面を迎えつつある。技術資料、画像史料が乏しかった1870年の新橋-横浜間・神戸-大坂間の工事開始から1890年頃について、新発見の外国人高級職員所蔵写真や神戸・横浜駅俯瞰写真の高解像度読み取りから得られた成果を紹介する。
会 場:京都工芸繊維大学 プラザKIT
京都市営地下鉄「松ヶ崎」駅 1番出口から東へ徒歩8分
展示期間:2019年12月19日(木)~21日(土)
開場時間は、各日とも10時から17時まで
参 加 費:1,000円(全講演に参加可)、写真学会西部支部会員は 無料
当日受付にて承ります。
参加申込:こちら (Google Forms) からお申し込みください。
非会員の方:講演会までに入会手続きを取って頂けば,会員価格での参加が可能となります。
□入会申込はこちら (Google Forms) から
お問い合わせ
□催しについてのお問い合わせは iwasaki@kit.ac.jp へお願いします。
□申込についてのお問い合わせは 写真学会事務局へお願いします。
日本写真学会: yamagishi@spij.jp Tel:03-3373-0724、FAX:03-3299-5887